大学の先生のお仕事の表側【教授は多忙でかっこいい】

将来なりたい職業調べ(2018年度、男子児童)で、科学者・研究者が10位にランクインしているそうです。

小学生の「将来なりたい職業」集計結果、日本FP協会

小学生の「将来なりたい職業」集計結果 | 日本FP協会

科学者・研究者といっても様々で、大学で先生(教授、准教授など)をさしたり、会社での研究職もさしたりします。

今回はその中でも、何をしているのか良くわからない大学教授について、常日頃から大学教授を観察している研究員目線でアウトプットしていきます。

大学教授のお仕事3つ

大学教授のお仕事は大きく分けて3つあります。

  • 研究
  • 教育
  • 大学運営

結構テレビなんかでは、自由気ままに興味の持ったことだけを研究しているような感じで描かれていることが多いと思います。(あとは権力争いとか…)
しかし、実は日本の大学教授は本当にたくさんのお仕事をこなしています

それでは、それぞれアウトプットしていきます。

研究

研究費の獲得

まず最も大事なのは研究費の獲得になります。
実は大学で研究をしようと思うと、自分でいかにお金を獲得できるかが勝負になってきます。
よく、国の予算で研究費がどうこうというニュースを耳にしますが、この研究費、実は全員に配分される金額というのは、なかなか微々たるもので研究をやっていくためには本当に足りません。

じゃあどうやってお金を獲得するのかというと、研究費の申請をします。
日本の科学の分野には競争的資金というものがありまして、みんなで書類を書いて、発表して自分の研究はすごいですよというアピールをすることで、選ばれた人にお金を分配する仕組みです。
研究費を巡って静かな戦いになるので競争的資金なのでしょうかね…

ということで、自分のやりたい研究を思いっきりやるためにはこの研究費の獲得が最も重要になります。

論文執筆

大学においての評価されるための材料は、上記の研究費をどれだけ獲得できたかともう一つは論文になります。
論文といえば、有名なのはNature、Cell、Scienceでしょうか。
おそらく誰もが聞いたことがあると思います。
この雑誌に論文が掲載されただけでも、良く知らない人でもすごいってなるのではないでしょうか。
この論文をいかに有名な雑誌にどれだけたくさん載せたかということが評価されます。

なので、大学の先生は必死に論文を書いています。
どれだけ素晴らしい研究をしていても、論文を書くことができなければ、その研究は全く評価されないといっても過言ではないくらいです。

もちろん、昇進などにも論文は関わってきますし、中には論文を書かない奴は人間じゃないなんて過激なことをいう人もいます。

学会

学会も非常に重要なお仕事です。
よく研究者は研究室に引きこもって、友達も少ないといったイメージがありますが、全くの誤解です

学会という、研究分野が近い人達が集まって、みんなで研究発表をして、議論したり、学会賞をもらったりと非常に社交的なイベントが各分野ごとに開催されています。
ゲームで言う所のE3みたいな研究者たちのお祭りです。
多い教授で、年に10回以上も国内外の学会に飛び回っています。

最近は特に、多くの研究者と共に研究を行う共同研究が重要視されてきているので、こういった学会の場でいかにたくさん友達を作ることができるかが大切なことであるとされています。
意外とコミュニケーション能力が求められています。

メール

意外と多いのがこのメールの作業で、有名になればなるほど、顔が広がれば広がるほどメールがたくさん来るそうです。
私の知り合いの先生も毎日100件以上のメールが来て、対応するのが大変というお話を聞きます。

教育

講義

大学の先生は研究者であり、教育者でもあります。
日本の研究力を高めるためには、やはり後継者の育成も重要な使命ですよね。
だいたい、1週間に4ー6時間相当の授業を担当するそうです。

研究の最先端の話を、それに携わっている人から話を聞くのはとってもリアリティがあって良いかもしれませんが、基礎的なことについては別に教授などの研究者じゃなくてもいいのでは?と思いますが…
というのも、教授などは教員免許があるわけでもないので、教えることに関しては本当に苦手な人もいます。
また、誰でも教えることができるようなことをわざわざ、時間をとって最先端の人にさせることもあまり合理的ではないような気もします。

ここら辺は大学の先生も物申したいところが多いそうです。

学生実験

理系の大学なんかは、1、2年生で基礎を学んだ後、学生実験を行うところが多いです。
この時にカリキュラムを考えたり、安全に実験できるための責任者を教授などが努めます。

学生実験は、研究の入り口を知ってもらうための非常に重要な部分ですね。
学生たちに研究の魅力を伝える機会の一つでもあります。

また、実習が終わったあとは、学生がどれだけ理解したかチェックするために、レポートの添削なんかもしたりします。

学生指導

研究室に配属された学生の研究の指導になります。
研究が右も左もわからない状態で研究の基礎を教え、実験を教え、論文の読み方を教え、卒業論文の添削をするという、学生の運命を左右しかねない重要なお仕事ですね。

ただ、学生も全員がやる気があるわけでなく、向き不向きもあるので、全員の面倒を見るとなると本当に大変そうです。

大学運営

会議

いわゆる教授会というものです。これは、大学の教授たちが集まり、大学の運営方法について話し合うそうです。
どんな話かというと、私も実際に参加したわけではないので詳しいことはわかりませんが、卒業論文を書いた学生が卒業可能かどうかの審査であったり、配布される研究費の使い方、人事など研究方面のこともあれば、備品の使い方をどうするなんてこともお話するそうです。
備品の使い方を巡って著名な教授たちがお話あいするのを想像すると少しお茶目で面白いですね。

これ以外にも研究プロジェクトの会議など、本当にたくさんの会議に出席されているそうです。

試験

みなさんご存知、大学受験におけるセンター試験後の2次試験に当たる重要な試験ですが、誰が試験監督するかというと、なんと大学教授も参加しているそうですよ。

試験問題を作成し、試験監督をして点数づけするところまでが大学の教授の仕事らしいです
試験が終わるまでただ監視して待つという誰でもできる作業を教授にさせるのもなかなかすごい仕事割ですよね。

めちゃくちゃえらい大学教授に消しゴムや鉛筆を拾わさせる最初で最後の機会かもしれません。という話を聞いてすごい発想する人もいるもんだなと思いました。

雑務

かわいそうなことに大学の先生も雑務というものがあります。

内容としては、試薬などは安全に管理されているか。実験動物の管理は大丈夫か。遺伝子の組替え実験の管理は大丈夫か。といった管理者的な立場ですね。
これも専門の人にさせららいいのになぜか大学教授が担当しているそうです。

噂で聞いた話ですが、日本の古き悪しき風習として、なんでもボランティアでする人が評価されるというものがあるそうです。
なので雑務をたくさんこなしてくれる人が、大学内であいつはいいやつと評価されるわけですね。

一応日本には人事を尽くして天命を待つということわざがあるのですが、どこに行ったのでしょうかね。

大学教授は超絶多忙

というわけで、大学教授のお仕事の表側についてまとめてみました。
いかがでしたか?想像以上にハードな仕事内容だったと思います。

本当に一人で全てこなしているのかというところに気づいた人はいいセンスをしていると思います。

実は裏があります。
もちろん一人で全ての仕事をこなすことは無理です。なので人を増やすしかありません。
どんな感じで仕事をする人を増やしているのか、その裏側を次回アウトプットしていきたいと思います。

あとここまで読んで、「あれ?教授は自分で研究しないの?」と思った人もいいセンスをしていると思います。
実は大学の教授までいくと自分で研究をしている人はおそらく全体の半分以下ぐらいだと思います。
というのも、大学教授になると、実働部隊というより経営者的な立ち位置になるので、ほとんど自分で実験をすることができなくなります
そして、下の人たちからしたら、研究費がないと実験できないので、手を動かしている暇があったら研究費の獲得を頑張ってという静かな圧力もあるかと思います。

という感じで、意外と自由そうでそうでもない大学教授のお話でした。

次回、大学教授のお仕事裏側編をアウトプットしていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました