仕事やブログで毎日文章を書く日々ですが、なかなか人に伝わる文章を書くことは難しいですね。私自身これまでブログを書いていて、自分自身で納得できる文章が書けなかったり、仕事での研究書類ではなかなか理解してもらえないと、苦悩する日々です。
ということで、文章術について学ぼうと思い立ったため、メンタリストDaiGoさんの「人を操る禁断の文章術」という本を読んで学んだ、人を動かす文章の書き方についてアウトプットします。
重要な認識として、人に伝わるというよりは、読んだ人に行動をさせるということが大事だそうです。
書籍情報
タイトル:学びを結果に変える アウトプット大全
著者:メンタリストDaiGo
出版社:株式会社かんき出版
文章で人を動かすとは
それは、文章を読んだ人に何か行動をさせることだそうです。
読んだ人に考えさせる。読んだ人にものを購入させるとのことです。このように、文章を読んだ人に何かしらの行動をさせることが、文章が持っている力とのこと。
文章は口で伝える言葉とは異なり、時間関係なく、目が止まった不特定多数の人を動かすことができるのが強みだそうですよ。
例えばブログで収入を得ようとした場合、文章を読んでもらった時に、広告をクリックしてもらう、アフィリエイトのリンクをクリックして商品を購入してもらうということが文章で人を動かすことになりますね。この時に、買う予定ではなかった・興味がなかったものをいかに購入させるか、興味を持たせるかが文章術の力だと思います。
研究者では、例えば研究費の申請書では、審査員に文章を読んで評価してもらうことが目的になります。
研究費の申請書なんかは読む価値が無いと判断されると、最後まで読んでもらうことすらできないので、最後まで読んで評価してもらうということは当たり前だけど重要なことです。
ポイントとしては人の行動は欲や感情といった「心」に左右されるので、ここをいかに刺激するかだそうです。
心を動かす3つの「書かない」
心を動かす文章を書くポイントは3つあるそうです。
- あれこれ書かない
- 綺麗に書かない
- 自分で書かない
あれこれ書かない
よく言われるように一つの文章に一つのメッセージを書くことが基本で重要なことです。
英語でも1段落に1話題というように日本語、英語問わず基本とされていることですね。
ではどんな一つのメッセージを書くと、心を動かす文章になるのでしょうか?
それは、読むと◯◯したくなる文章を書くことでだそうです。
例えばブログで本を紹介した時に、記事を読んで同じ本を読んでみたいと思わせることができるかどうかとうことですね。
研究では、研究費の申請書を読んだ審査員に、この研究の結果を見てみたい(申請書を採択したい)と思わせることができるかということですね。
この場合、審査員が想像もしてなかった新しく価値のあるものであったり、これまで解決できなかったことを解決するようなものであったりと、審査員が日頃意識しているところにうまく価値を提示できるかということになります。
審査員がわかるときはその人のバックグラウンドを調べると対策しやすいですが、わからないときは「研究者としての命題」として考えると良いのではと思います。
読むと◯◯したくなる文章にするためには、あえて全て説明せずに簡潔に述べることも重要だそうです。
これもあれこれ書かないことの一つで、人は取り入れた情報が少ないときは想像や予測で補完する機能があるそうです。
つまり、相手に文章を読ませて補完させると、「文章を読む→考える」というところまで行動させたことになるそうです。
結局のところ、行動はその人自身が決めることなので、文章はそのその後押しをするためのきっかけということだそうです。
綺麗に書かない
心を動かす文章とは、感情を揺さぶるような文章だそうです!
当たり前ですね。
これは、綺麗で利口な文章ではなく、こちらの感情を反映させた文章にするということです。
人間の行動原理は論理ではなく感情です。論理で動くのはロボットですね。
なので、人を動かす文章は感情を表現する言葉を入れ、話しかけるように書くと良いそうですよ。
ちなみにこの本を読んで最も共感したところは、文章が人に伝わりにくかった原因として、自分の思いが先走り、論文のように、綺麗に、正確に、多量に(分厚く)書いていたという部分でした。
私も論文を書くことを生業としているので、ブログでもこのようなイメージを持っていましたが、全くの逆であるということを学びました。
研究費の申請書を例にあげてきましたが、この部分はあまり使えないような気がします。
相手に研究の重要性を語りかけるところまでは良いかと思いますが、感情や話しかけるというのは、申請書では不必要なことなのでは無いかと感じてしまいます。むしろふざけてるのか!?と思われたりもしそうですし…
それよりは綺麗さ(読みやすさ)というもののほうが重要だと思います。
自分で書かない
これはブログを書く上でもよく言われていることの一つですが、自分が伝えたいことではなく相手が知りたいことを書く。というように、書くべきことは相手の心の中にあるそうです。
説明をしたら納得してくれる、買ってくれるというのは大きな誤解だそうです。
人を動かす文章を書く時には、自分の頭の中を探る時間を少なくし、読む人や、その人たちが知りたいことを調べることに時間を割くと良いそうです。
相手が求めている言葉を提示するというイメージですかね。
研究費の申請書でも独りよがりの文章は多分読んでくれませんね。
審査員は申請者の都合なんてどうでもいいはずなので。
前述したように、研究者として興味が惹かれる内容か、驚くような成果が出そうかどうかと言った、相手の研究者の部分について刺激できるような文章を書くほうがよさそうです。
まとめ
以上まとめとしまして、人を動かす文章の作り方のコツは
- あれこれ書かない
- 綺麗に書かない
- 自分で書かない
の3つでした。
普段から文章を書いている人はどうでしたでしょうか?
私はまだまだ自分が書きたい文章を書いていることがほとんどです。
ブログ自体始めたきっかけが自身のアウトプットのためというのもありますが、誰かに読んでもらう以上は、自分が書きたいことではなく相手が知りたいことという視点で書いていく観点は無視してはいけませんね。
ブログと研究費の申請書では使える項目が異なりますが、それらに合った部分を使い分けていくことでより良い文章を書いていけるようにしていきたいですね。
以上、メンタリストDaiGoさんの「人を操る禁断の文章術」という本を読んで学んだ、人を動かす文章の書き方についてアウトプットでした。
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