本記事では「結局、人生はアウトプットで決まる」を読んで学んだことをアウトプットします。
価値のあるアウトプットをするための方法、アウトプットによるセルフブランディングをする方法を解説した本でした。
- 価値のあるアウトプットがしたい
- 良い文章を書く方法が知りたい
- アウトプットを通して自身の価値を作りたい
といった悩みに対して何をすれば解決に向かうかを具体的に説明されていました。
アウトプットは勉強する上でも自身の価値を作る上でも大事ですが、「何を」「どうやって」という視点が抜けると効果がほぼなくなってしまうことを痛感させられました。
この本を読んで個人的に重要だと感じたところは下記の3つです。
- 価値を持つ”本当のアウトプット”とは何か
- 自分を認識してもらうためのブランディングとは
- 文章でアウトプットする上で大事なこと
「結局、人生はアウトプットで決まる」を読んだ理由・きっかけ
この本の前に「アウトプット大全」という本を読みました。
アウトプットについて勉強したいと思い、購入した本のうちの一つです。
同じような題材を扱った本を複数読むことで、
- 同じところ
- 違う視点
を見つけると重要なことを把握しやすいとよく聞くので、実際にやってみました。
せっかく、このブログでのアウトプットをしているのだから、少しでも価値のあるものに昇華させていきたいと思います。
「結局、人生はアウトプットで決まる」で解説されていること
章構成
はじめに
結局、人生はアウトプットで決まる、目次
CHAPTER1 結局、アウトプットが最強の武器である
CHAPTER2 すべては「書く」ことから始まる
CHAPTER3 「書く」を深めて自分をプロディースする
CHAPTER4 「話す」アウトプットで相手を一気にファンにする
CHAPTER5 「話す」を深めて自分の価値を最大化する
CHAPTER6 みんなが一番知りたい「続ける」技術
あとがき
解説されていること
AIが人々の仕事を奪うと言われている世の中で、アウトプットを通してAIに負けない自分の価値を作ることを解説した本とのことです。
アウトプットと聞くと、ネットの情報や本を要約したり、感想を発信することと勘違いする人がいるそうですが、
これは「付加価値のないアウトプットもどき」だそうです。
では価値のあるアウトプットとは何でしょうか?
それは、「一次情報に触れ、自分なりの解釈を加えたもの」で、
こういった価値のあるアウトプットを行うことで、自分の何の人なのかを知ってもらうことにつながるそうです。
これがアウトプットによるブランド作りとのことです。
価値のあるアウトプットを行うためには
- 書く
- 話す
- 続ける
について、本質を押さえた上で実行することが大事だそうです。
個人的には下記の3つの項目が非常に参考になりました。
- 価値を持つ”本当のアウトプット”とは何か
- 自分を認識してもらうためのブランディングとは
- 文章でアウトプットする上で大事なこと
「結局、人生はアウトプットで決まる」から学んだこと、考えたこと
感想
以前、アウトプット大全を読みましたが、アウトプットが自身の勉強になり、自分の人生を変えるという基本的なところは同じでした。
アウトプット大全が基本編的な立ち位置に対して、この本は実用編という印象を受けました。
特に文章の書き方については具体的な例を示しつつ、非常にわかりやすく解説されていました。
ブログを書くに当たって、下手な文章術の本を読むよりも、わかりやすい文章の書き方の点において、参考になることは多かったです。
また、ブログを書く楽しさの醍醐味を「自分にしかかけないことを、誰にもわかるように書く」と表現されていたのがとっても心に残っています。
自分自身、たまになんのためにブログをやっているのか迷走することがありますが、これが本質なんだなと思います。
私がブログをやる上で、自分の勉強のためという理由が強いですが、読んでくれた人のためにもなりたいとも思います。
その「読んでくれた人に提供する価値とは何なのか」を学ぶことができた良書だと感じました。
価値を持つ”本当のアウトプット”とは何か
一言にアウトプットといってもいろいろあります。
- 感想
- 要約
- 見解
個人的にはどれも大事だと思います。
その中で、価値のあるアウトプットとは何でしょうか。
アウトプットをする際に特に大切なことは、インプットの時にできるだけ生の情報を直接受け取ること。この場合の生の情報とは、一次情報の事。自分から生の情報に触れ、それに基づいた自分なりの解釈をする。このプロセスを繰り返すことが、「物事の本質」に近づく一番の方法だし、あるべきアウトプットの姿なのです。
結局、人生はアウトプットで決まる、p15
一次情報に対する自分の解釈、意見が価値のあるアウトプットであるようです。
そして、表面をなぞっただけの感想や浅い意見はアウトプットもどきとのことです。
確かに言われてみれば、そもそも一次情報自体価値のあるものです。
そして、一次情報を解釈するためにはそれなりに知識が必要になります。
それだけの知識を持った人の一次情報の解釈はたしかに価値があるものですね。
私もこのブログでいろいろアウトプットをしてきていますが、やはり自分の専門から外れると、内容の理解も浅いし、それに対する解釈も浅いと感じています。
勉強のためと言い聞かせていますが…
一方で、その勉強は自分にとって価値のあるものであることは確かだとも感じています。
ただし他の人が見たときに価値があるかどうかは、正直足りないんじゃないかなと思っていました。
上記を踏まえると、特に科学の情報については、自分の専門を中心にして、そこから広げて行くようなアウトプットに変えることで、自身の勉強と読んだ人の価値を両立できるのではないかと考えています。
自分を認識してもらうためのブランディングとは
声が大きい人ほどよくも悪くも目立ちます。
中身が伴っていなくても、アピールが上手い人ほどそれなりに認知されてしまうことは、身近でもよくあると思います。
この本では、自分自身の価値をアウトプットすることがブランディングであると解説されていました。
せっかく良い仕事をしていても、誰にも知られていない人(いわゆる「地上の星」)はたくさんいます。いくら実績はすばらしくても、残念ながら彼らのパーソナルブランドが高いとは言えません。
何が違いを分けるのかというと、要は大衆に向けてアウトプットすることなのです。言い方を変えれば、アウトプットしていないとどれだけいいものを作っても、やがては埋もれてしまうのです。
結局、人生はアウトプットで決まる、p22
研究の世界でも、すごく良い研究をしているのにやはりアピールが上手い人ほど評価されてしまうことを目にします。
残念ながら、本当に良いものを良いと評価できる人は少ないのが現実です。
そもそも良いものとは評価する人の背景や感性などの価値観で変わるというのが一つの理由だと思います。
さらに、人間が判断する以上、人間性や感情の部分で判断されることもあ李ます。
以前、ブランディングについての本を読んだ際も同じようなことが解説されていました。
どんな良い情報を提供するかも大事ですが、どんな人が提供するかも大事なのでしょうね。
これらの本を読んで、自分が「どんな人」になるのかを決めるのがブランディングで、
自分自身にどんなことを語らせるのかを決めるのがセルフプロディースという位置付けだと認識しています。
ここが苦手なので頑張らないといけないなと感じます。
といっても、そもそも軸が決まっていないので、まずは軸を決めようと思います。
自分が一番大好きな研究である「再生医療・組織工学の人」を目指していきましょうか。
文章でアウトプットする上で大事なこと
アウトプットする上で大事なことは、おそらくどの文章術の本でも言われているし、研究費の申請書を書いたことがある人なら嫌でもわかっていることかもしれません。
多くの人に読んでもらうには、「読まれる文章」にする必要があります。読まれるとは「シンプルで、読みやすく、わかりやすい」こと。そのためには、文章全体を最短にすること、専門用語を最小限にすることの二点が必須条件です。
結局、人生はアウトプットで決まる、p87
「シンプル、読みやすい、わかりやすい」かつ「短い」これ以外ないですね。
私自身このブログの文章は冗長になりがちなので気をつけないといけません。
研究費の申請書などではかなり気をつけていましたが、なぜかブログになるとできないんですよね。
学振の書類作成についてのアウトプットでも書きましたが、
文章を読む人(審査者)は基本的に、
- 時間がない
- たくさん読まないといけない
という人が大半だと思います。
それはインターネットと言う情報の海にいる人たちもそのまま当てはまると思います。
ではシンプルかつ短くするためにはどうするのが良いのでしょうか?
それが「伝えたい本質を見定める」とのことです。
本質を見定めるとは、伝えたい情報はたったの一文で表現できる中で、その一文を無駄な言葉を付け足さずにどれだけ肉付けして文に表情をつけることができるかだと、私は解釈しています。
◯◯は重要
という内容が本質で、
それをどう納得・理解してもらうために、理由や例え話を過不足なく付け加えるかだと思います。
言うは易しで、頭でわかってすぐできるなら誰も苦労していないので、数をこなして身につけていきます。
そのためのブログでもありますからね。
まとめ
以上、「結局、人生はアウトプットで決まる」を読んで学んだことのアウトプットでした。
価値のあるアウトプットをするための方法、アウトプットによるセルフブランディングをする方法が解説されており、
- 価値のあるアウトプットがしたい
- 良い文章を書く方法が知りたい
- アウトプットを通して自身の価値を作りたい
といった悩みを抱えているひとにおすすめしたい本でした。
このブログの初期から「アウトプット」といって自分の勉強のためにやってきてはいたけれど、この本に解説されている「アウトプットもどき」のようなことをたくさんやっていてグサグサきました。
せっかくやるなら価値のあるものにしたいと思うので、ここで知ったことを自分のものにできるように努力あるのみですね。
コメント