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質問の仕方を鍛える3つのメリット【学会での質問力=アピール力】

Science Memo
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皆さん質問するのは得意ですか?

1対1では質問することはなんともない人でも、学会など多くの人がいる中で積極的に質問するのは、恥ずかしかったり、不安だったりとなかなかできないことが多かったりするのではないでしょうか。

しかし、そういう多くの人がいる場での質問というのは非常に重要だと感じます。

例えば、学会なんかでは発表よりも質疑応答で積極的に質問しに行くことができるかが、存在感を示す大きなチャンスとなります。
就職活動ではいかに的を射た質問をして人事に覚えてもらうかというのも一つの戦略なのではないでしょうか。

このように、発表だけでなく、質問も自分をアピールする重要な場だと思います。
本記事では、実際に学会参加の経験を通して、感じた質問することの大事さについてアウトプットしていきます。

年間5回以上学会に参加し、質疑応答は積極的に行なってあの質問は失敗だったとかさっきの質問はよかったとか経験値はそれなりに稼いでいるので、参考にしていただけると幸いです。

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質問の仕方を鍛えておく3つのメリット

まず、良い質問をするための仕方を鍛えておくことのメリットについて見ていきましょう。
それは下記の3つだと考えます。

  • ディスカッションがスムーズに
  • できる人と評価される
  • 快く教えてもらうことができる

それでは詳しく見ていきましょう。

ディスカッションがスムーズに

質疑応答の時間というのは短いことが大多数だと思います。
その中で、だらだらと長い質問は、周りの人にとっても勘弁してほしいですし、発表者も結局質問の意図はなんなのか掴みにくい、進行役の人は時間どおり進行したいといった思いがあるため誰も幸せにはなりませんね。

しっかりと質問の仕方を学んでおいて、聞きたいことをシンプルかつコンパクトにまとめ、明確な答えをしてもらうことができれば、上記のような被害者は出なくなります。それどころか、周囲の人からは分かりやすい質問はありがたいですし、発表者としても明確に答えやすい、そして進行役の人からは質問してくれてしかもその内容が良いとなればこれ以上安心できることはありません。

このようにスムーズなディスカッションが可能な質問力というのは、自分の評価を上げるこの上なく重要な力になってきます。

できる人と評価される

質問が上手な人は、できる人と評価されることが多いです。
何故ならば、そもそも大人数の前で質問できる人が少ないこと。大人数がその質問内容を聞いているため、その人を評価せざるを得ないこと(上手いとか下手とか)。

特に、質疑応答の時間に全く質問がないと、発表者としては発表が聴衆に響かなかったことになります。興味を持ってもらえなかったということですからね。学会なんかでは、質問がなかったら進行役の人が延々と質問して時間を稼ぎます。この時に質問すると、発表者や進行役の人からするとこの上なく感謝!となります。ここで質問も上手であればさらに点数アップです。

また、発表はその時その場にいた人しか、あなたを評価することができません。しかし、質問であれば、発表と違ってする機会は多いので、評価してもらうチャンスが増えることになります。

このように、質問は自分の疑問を解決するだけでなく、自分を評価してもらうためのチャンスでもあるわけです。

快く教えてもらうことができる

質問をするときは、教えてほしいことがあるからします。
自分が相手にお願いする行為なので、質問するときは相手の事を考えて質問する必要があります。

そんな中、要点のわからない長い質問をされたらどうでしょう?
ちゃんと教える気力が飛びますね。何を聞きたいのかはっきりしてくれと思います。

しかし、ちゃんと要点をついた分かりやすい質問であれば、相手も快く返答することができます。返答にたどり着くまでの思考の手間や確認と言った余計なステップを省くことができるからでしょうかね。
快く質疑応答できれば、その後も快く質問に応じてくれる確率が高いです。

このように、質問力を磨いておけば自分が知りたい情報を得る難易度がものすごく下がります。

以上が質問の仕方を鍛えるメリットでした。

質問力を高める3つの意識

次に、質問の仕方を上手くする3つの方法について見ていきましょう。

  • 聴衆にも理解ができるように
  • 短く簡潔に
  • 具体的に

聴衆にも理解ができるように

大人数の前で質問するうえで最も重要な意識がこの「聴衆にも理解できるように」だと思います。

本質的には自分が聞きたい事を聞いて何が悪いのかというのは間違いではないです。
ただ、前述したように、質疑応答は自分を評価してもらう場でもあるので、できれば周りの人のメリットも考えて質問した方が、評価は高くなります。

ではどのように意識したら良いでしょう?

それはみんなの知識としての糧になるか?みんなにも理解できるか?という自問をすることです。

学会なんかではつい自分の専門に走りがちですが、正直その専門性についていける人は聴衆に半分いればいい方だと思います。その中でバリバリ専門用語や一部の人しか知らない先生の先行研究を挙げても聴衆の半分ぐらいはついていけないですよね?

ここで、専門用語はなるべく使わないで言い換える・使っても発表で出てきたものまでにとどめるという気遣いは非常に重要です。そして、先行研究などを挙げるのであれば、どのようなものなのかを簡単に説明するなど、聴衆が理解しやすいように工夫しましょう。

みんなが聞きたい内容かどうかと言う所は、おそらく自分が疑問に思うところはみんなも疑問に思っていますし、意識してなかった人からは、「そんな視点・考え方があるのか」という気づきになるため、あまり考える必要はないと思います。

自分の聞きたいことを聴衆にも理解できるように工夫して質問しましょう。

短く簡潔に

前の項目でも少し触れたように、質疑応答の時間は短いです。

自分以外にも質問したい人はいます。なので一人当たりの質問時間は短い方が良いです。たくさん質問したい人は、小分けにして重要度の高いものを聞きましょう、ほかに質問がなく時間が余ったら遠慮なくいきましょう。

また、どうしても聞きたいことがあるときは、発表後に直接本人に声をかけにいきましょう。名刺交換もでき、自分を知ってもらうまたとないチャンスにもなります。相手としてもそのようなアプローチはウェルカムなことが多いので、どしどしアタックしましょう。

そして、簡潔さですが、当たり前のように長くだらだらした質問は発表者としても何を聞きたいのか把握し辛いですし、周りの人もついていきにくくなります。なので、なるべく使用する語句は減らして難しい用語は使用せずに、短く簡単に伝わるようにしたほうが良いでしょう。

このように短く簡潔にいうことを咄嗟に考えて質問することは難しいので、意識しながら日々訓練することが大切です。

具体的に

これは私もされたり、周りの人でも結構出くわして困るシチュエーションですが、

「◯◯先生の研究と比べてどうか?」
「**会社と比べてどうか?」

という質問が来ます。
しかし、◯◯先生も**会社もいろいろなことをしており、そこの何のどのような結果と比較すれば良いのか悩ましいですよね。

また、発表者は大体「あれのことだろうな…」と推測が着きますが、聴衆の人たちは多分分からない人が多いと思います。
そして、推測できても、「××の研究の結果についてという解釈でよろしいでしょうか?」という確認をすることになります。確認せずに違う事を答えてしまうとカオスな状況まっしぐらですからね。

短く簡潔には重要ですが、短すぎて伝わらない事も問題です。伝わらないと結局確認したり、言い直したりする事で時間が余計にかかり、聞いていても面白く無くなってきます。
なので、過不足なく簡潔かつ具体的に質問できる能力というのはとても大事な意識だと考えます。

とはいうものの、これも簡単にできれば苦労しないですし、教員の人達もできている人は多くないので、習得できれば非常に大きなアピールポイントとなります。

まとめ

ということで、質問の仕方を鍛える3つのメリットでした。

  • ディスカッションがスムーズに
  • できる人と評価される
  • 快く教えてもらうことができる

そしてそれを身につけるために必要な3つの意識として

  • 聴衆にも理解ができるように
  • 短く簡潔に
  • 具体的に

というポイントが重要だと考えます。

良い質問をして、上手くアピールすることができれば、自然と周りの人に覚えて評価してもらえ、自力で得たコネクションに繋がります。その世界で生きていく上で、これほど大切な事もないでしょう。

急には出来ないので、是非日常生活で3つの意識を取り入れて訓練すると良いでしょう。会議や先輩など練習する機会はとても多いと思います。

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