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学部生で学会見学に行く4つのメリット【自腹を切ってでも行く価値あり】

研究の姿勢
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学部生など科学に足を踏み入れてまもない人からしたら、学会と聞くととても固い印象を受けるのではないでしょうか?
また学会発表ともなるとすごい結果を出しているのでは?と思ったりもするかもしれません。

しかし、実際はもう少しお祭りのような雰囲気があって非常に楽しい空間ですよ。

(お祭りとか言ったらふざけてるイメージで怒られそうですが)

この記事では、学部生のうちに学会見学に行くとものすごく大きな恩恵を受けることができるという内容をアウトプットしていきます。

研究室に配属されて、まだ何を勉強したらいいかわからないという方はぜひ学会見学に行ってみてください。自分の学ぶべきことがつかめるはずです。

私は実際に、学部生の頃に自腹で学会見学にいきましたが、払った以上の利益を得られたと考えています。研究の入り口として勉強の場としてこれ以上最適なものはないくらい良い経験になります。その経験が今の自分の血と肉となっています!

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学部生のうちに学会見学に行く4つのメリット

学部生で学会に出るメリットは下記の4つです。

  • 研究分野の規模がわかる
  • 最先端の情報がわかる
  • 研究分野を網羅的に知れる
  • 参加費がタダ

それでは詳しく見ていきましょう。

研究分野の規模がわかる

研究分野の規模とは参加している人数をそのまま捉えて良いかと思います。
使用している会場の大きさ、数、演題数(発表数)などで把握できます。
あとは学会のスポンサーになっている企業やその数を見てみるのも良いでしょう。
自分の分野が賑わっているかどうかを知ることができます。

このように、規模を把握しておくと、大学でも企業でも自分が就職する時の門は広いか狭いかを知ることができます。
とはいっても規模が大きいから有利とか小さいから不利とかはあまり関係ない気がします。
規模が大きいとライバルが多いため競争が激しいですし、小さいと数が少ないため、少人数で少ない椅子の取り合いをするという。

とは言っても、そこに注目している企業を知っておくと、就職活動での候補の選出が圧倒的に楽になるので規模の把握は将来の選択のために重要です。

最先端の情報がわかる

学会はまだ論文になっていないような、本当に最前線の研究成果を知ることができます。
そして、論文のように自分で情報を探して引っ張ってくるのではなく、会場に足を運べば勝手に向こうの方から滝のように最先端の情報がやってきます
研究の分野に入りたての人にとっては「こんなことができるのか!?」と驚くようなことがたくさん聞けると思います。

また、シンポジウムなどでは現在その分野での熱い先生たちが発表を行うので、これからの分野の動向を知ることができます。
大学院へ進学を考えている方がいたら、ここで興味のある研究を見つけ、先生にアプローチをかけることも可能です。
発表が終わった時に外で待ち伏せしてアタックしましょう。基本的にウェルカムな人が多いです。

研究分野を網羅的に知れる

学会では最先端の情報の他に、網羅的な研究情報を得ることができます。
正直、発表を聞いてもほとんど理解できないと思います。しかし、これから始める自分の研究分野で理解できないわからない単語をひたすらメモして、帰ってそれらを全て調べて理解すると、自分の知識はその分野で戦っていくための大きな武器になります。

本来ならば、教科書を読んだり論文を読んだりして学んでいくのですが、実際に注目されているのは何か、重要なものは何かを掴みにくいので覚えるのが大変です。
しかし、学会で勉強すると、注目されているもの、何回も出てくる因子が非常に重要であるということが簡単につかむことができる上に、学会で聴いたという「経験」が合わさることで記憶の定着が段違いです。

これから踏み込む研究分野を網羅的に勉強する場として最適だと思いませんか?

参加費がタダ

これが学部生の大きなメリットです。
学会の参加費はいくらだと思いますか?

私が毎年参加している「日本再生医療学会総会」では
大学院生だと7000円〜10000円になります。
一般だと13000円〜30000円です。

結構高いですよね。
それが学部生以下だと無料になります。

その理由として、学部生はこれからの学会に参加してもらうための大切な人材になります。なので学部生に学会を体験してもらって魅力を知ってもらおうという狙いがあるのではないでしょうか。
また、再生医療学会では高校生のポスター発表や、学会見学ツアーなどもあり、本当に若い人たちにウェルカムな学会になっています。
無料の豪華なお弁当を食べながら講演を聴く「ランチョンセミナー」や企業の最先端の装置などを見ることができる「企業ブース」をはじめとしたものが全て無料で体験することができるのも学部生の特権です。

学部生以下で参加費無料の学会

再生医療学会の他にバイオや化学の分野では

・日本分子生物学会年会
・日本生化学会大会
・日本細胞生物学会大会
・日本化学会(中高生のみ無料、学部生は割引)

が無料で参加できるそうです。
化学系はバイオ系よりも若者に厳しく老人に優しいそうで、学部生が無料の学会が少なそうです。

※学部生が無料の学会をご存知の方がいらっしゃいましたらコメント等で教えていただけると嬉しいです。

まとめ

以上のとおり、学部生のうちに学会見学にいくメリットは4つです

  • 研究分野の規模がわかる
  • 最先端の情報がわかる
  • 研究分野を網羅的に知れる
  • 参加費がタダ

私は、学部3年生の12月に研究室配属して、教授から興味がある人がいたら旅費出せるかもしれないから「再生医療学会」行ってみない?と言われて、即手を上げました。
出発直前になってやはり発表者でないと旅費出せないと言われて、宿とったし、仕方ない自腹で行くか。と夜行バスで強行してきました。
今の自分があるのは、この時に自腹切ってでも学会見学に行って4つのメリットの恩恵があったからのように思います。

ちゃんと1年後にその学会で発表して、今ではもう7年連続で必ず発表者として参加する思い入れのある学会になっています。

これから研究者として進んで行きたいという学部生の方は、ぜひ学会見学に行ってみてはどうでしょうか!

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