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大学の先生のお仕事の裏側触れちゃいます【教授は理不尽?】

研究の姿勢
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大学教授のお仕事について、前回の記事では教授は自由そうだけどめちゃくちゃ多忙で大変そうということをアウトプットしました。

続いて、今回はその超絶多忙な教授のお仕事の裏側について、どうやって効率よく研究室を運営しているのかということをアウトプットしていきます。

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大学教授の仕事

前回紹介した内容を再確認します。

大学教授のお仕事
◯研究
 ・研究費
 ・論文執筆
 ・学会
 ・メール
◯教育
 ・講義
 ・学生実験
 ・学生指導
◯大学運営
 ・会議
 ・試験
 ・雑務

本当に一人でこなすのが大変なほど仕事を抱えていますね。
ではどうやってこの仕事をこなすのかということを紹介する前に、研究室の仕組みについて解説します。

大学の研究室の仕組み

研究室は基本的には大学の学部の中に属したそれぞれ独立した組織のようなものです。
教授はリーダーとしてその研究室という組織を運営します
ここで研究室は2つの制度があり、それが小講座制大講座制です。
小講座制は、教授というトップの下に准教授や助教授が就いて、その下に学生がいます。
一方、大講座制は、教授や准教授、助教授がそれぞれの研究室を持ち、その下に直接学生がつきます。
小講座制は昔ながらの研究室の制度で、大講座制は若い准教授や助教授にも研究室運営を学ぶための制度としていいのではとか様々な理由で作られたそうです。
もちろんこの中には、教授の補佐の秘書さんや研究員や研究補助員といったスタッフがいることもあります。

規模的に考えると小と大逆ではないかと思いますが、いろいろと細かい研究室の枠組みの仕組みがあって、そういった関係でこのような名前になっているそうです。
興味がある方はググって調べてみてはいかがでしょうか。

簡単に結論をいうと教授が捌き切れない仕事が下に下に降りていくことになります。

それでは詳しく見ていきましょう。

研究の裏側

研究費の獲得の裏側

前回、研究費を獲得するための申請書について、触れたかと思います。

小講座制の教授の場合、下の准教授や助教授に書かせることがあります
なぜなら、准教授や助教授もこれから出世して、自分で研究室を構えることになるでしょう。
その時に研究費の申請書の書き方を知らなかったら研究室を運営することはできません。
そこで、教授は後継の育成という名の下に研究費の申請書類を下の先生に書かせます

大講座制の場合、学生に書かせるわけにはいかないので、残念ながら教授自ら書くしかありません
中には、教育の名の下に学生に書かせる教授もいるそうですよ。

論文執筆の裏側

論文については、教授は基本的にはじめから書くことはありません。
学生が書いたものを読んで、アドバイスや修正を行なっていきます。

小講座制の場合、だいたい学生は准教授や助教授の下について指導を受けているので、書いた論文はその人たちと一緒に仕上げていくことになります
この場合、教授は名前が載るだけで適当に目を通すことが多いですね。

これが大講座制の場合、教授自ら指導をして仕上げていくことになります

学会発表の裏側

学会発表は、教授は主にシンポジウムという特別な発表をすることが多いですね。
学生は口頭発表かポスター発表になります。

ここではあまり小講座制や大講座制の違いはないと思います。
学生の発表資料の作成の指導の負担の大きさぐらいですかね。これもあまりバカにできない仕事量ですが…
教授含め発表練習をして、みんなで学会発表に向かうという感じでしょうか。

メールの裏側

ここはプライバシーなので流石に多忙な教授でも他人に任せることはまずないでしょう。他人に振れない仕事の一つですね。

教育の裏側

講義の裏側

講義は教授自らが行うことが多いです。まあ大学の職員としての仕事なので流石に自分で職務を全うしますね。

とは言っても、ここでもやはり教授は忙しいもので、小講座制では准教授や助教授が代理で講義をすることもあります

大講座制では教授が出張になってしまった場合はやむなし休講ということとなります

学生実験の裏側

学生実験は一度に数十人という学生の面倒を見ることになるので、小講座制であっても流石に先生だけで対応することは不可能ですね。

ここで出番なのは、ティーチングアシスタント(TA)と呼ばれる学生の出番です。
普段、研究室の雑務はタダ働きなのですが、この時に限っては時給1000円ほどのお給料がもらうことができます。
教授や学生が協力して乗り越えるイベントですね。

普段の雑務も給料出ればいいのにと思いますね。
(裕福な研究室では、リサーチアシスタント(RA)という制度で雑務でもお給料が出るうときがあるそうな)

学生指導の裏側

学生指導は小講座制と大講座制で本当に負担が大きく異なると思います。

まず、小講座制で准教授と助教授がいて、うまく担当すれば、1人あたり3人でいいわけです。
これなら少し大変ですが、対応可能な量だと思います。

一方、大講座制で考えます。例えば、学部生が3人、修士学生が3人、博士課程が3人と卒業時期がかぶったとしましょう。教授が卒業論文、修士論文、博士論文合計9人分同時期に面倒を見なければなりません
普通に考えて絶望ですよね。
教授だって人間なので流石にこれは捌ききることができません。でも対応するしかありません。

本当に大講座制と小講座制の負担の重さが最も出てくるところだと思います。

大学運営の裏側

会議と試験の裏側

これに関しては、基本的に指名のあった教授の仕事になります。
教授会に教授でない人が出席するわけにはいきませんよね。

雑務の裏側

ここもかわいそうなところで、誰でもできそうな雑務であれば容赦無く、教育の名の下に、部下たちにぶん投げてきます。

すぐに終わったり適当にやっていいものならいいのですが、割とめんどくさい内容で適当にできないのが厄介なものが多いですね。

小講座制だと雑務が准教授、助教授、学生という感じで下に流れてきます
一方、大講座制だと、学生がやっても問題ないと判断された雑務は学生にいきます

何を伝えたいかというと

一言に研究室と言っても、研究室の仕組みが異なるだけで、教授の仕事量というのもかなり大きく変わります。
そして教授も人間で全てをこなすことは不可能ですし、部下がいるなら仕事を振ることも仕事になります。
そしてこのような仕事量を抱えているため、本当は研究が好きで仕方ない人も、自分で研究できない状況に陥っている人も多いそうです。

割と理不尽ですが皆受け入れていきていくしかないそうですね。

そして、学生の立場から考えると、せっかく高い授業料を払っているのに、雑務ばかり振られるとか、指導をちゃんとしてくれないというのはそれはそれで不利益だと思います。
なので研究室の仕組みなど状況をしっかり把握してどの研究室に所属するのか選択するのも手です。
残念ながら、研究室は割と治外法権みたいなところでもあり、教授のやり方が全てといっても過言ではないですね。

そのやり方が合うなら良いですし、合わないなら文句を言っても仕方なく、誰も幸せにならないので、近づかないか去るといった選択肢になると思います。

以上が教授のお仕事の裏側の部分でした。

擁護もしないし、批判もしないので、ただこういった現実を受け止めるのが残念ながら賢い生き方なのかもしれません。

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