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【引用文献についての考え方】Wikipedia引用がダメな理由【厳密にはダメではない】

研究の姿勢
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日頃からレポートに苦しんでいる方々へ、レポートを書くときにWikipediaを使ってはいけないと言われていることはありませんか?

しかし情報量が多く、しっかり書いてあるように見えるので、使ったらレポートは楽勝になりますよね。

本記事はレポートにWikipediaを使っても許される方法を解説します。

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「引用」をしっかりすれば、Wikipediaを使っても文句は言われない

そもそもレポートでWikipediaを使ってはいけない理由。

なぜWikipediaを使ってはいけないという人が多いのでしょうか。

それはWikipediaに記載されている情報というのは、オリジナルの情報ではないからです。

オリジナルの情報ではないというのは、Wikipediaの記事を編集した人が、すでに世に出ている情報を収集して加工した情報であるということです。

つまりWikipediaに書かれている情報には、元になった文献・記事などの出典元が必ずあります。

レポートを書くときに、参考とした文献や記事を明記するように言われたことはありませんか?そこで明記した文献がWikipediaとオリジナルの文献・記事ではどちらの方が説得力があるでしょうか?

もちろんオリジナルの文献・記事になりますよね。

ということで、レポートでWikipediaを使用した際には、参考とした文献のところにWikipediaのURLではなく、Wikipediaを書くために使われたオリジナルの文献・記事の情報を書きましょう。

具体的な例を見てみましょう

https://ja.wikipedia.org/wiki/再生医学より

例えば上の参考ページに「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」というように書かれています。

検証に必要な参考文献や出典というものは何かというと、[1][2]と書いてある数字のことですね。(赤い丸印)

この数字が何を意味しているかというと、ページの下の方に、

https://ja.wikipedia.org/wiki/再生医学より

このような脚注というものがあります。

この出典のところに書かれている数字が[1][2]に対応している参考文献や出典ということになります。

つまり、[1][2]のように数字が示されている部分に関しては、その内容を明らかに示しているオリジナルの情報が存在しているということです。

ということは、このオリジナルの情報を参考にしましたと言えば、Wikipediaを使用しはいけないというルールを破ることにはなりませんよね?

逆に、[1][2]などの数字が明記されていない記述に関しては、その項目を編集した人の考えと言えるので、その部分については「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」ということになります。

ですので、[1][2]など数字が明記されていない部分は引用しないほうが良いでしょう。もしくは自分でそこに対応する参考文献や出典を見つけてくるというのも手です。そうすることによって、検索能力の向上に繋がります。

Wikipediaを使っていたら勉強にならないのではないか

と言いつつも、Wikipediaを使用してはいけない理由として、いきなり答えにたどり着いてしまうため、自分で調べる勉強にならないという意見があるかと思います。

確かに、いきなりWikipediaを使うと目的の答えを見つけるための検索する力というのはつきにくくなるかと思います。

しかし、出典元について理解することは検索能力に匹敵するぐらい重要なことだと思います。

というのも、近年ネットが普及して誰でも簡単に情報発信をすることができる世の中です。その中の弊害として、「嘘の情報」というものがどうしても出てきます。こういったネット社会を生きる上で重要なのが、この「嘘の情報」を見抜く力になります。

ではどうやって見抜くかというと、先ほどから述べている、引用文献・出典元を確認するということが攻略法となります。

非常に簡単で、自分が情報に触れたときに少しでも「本当に?」と疑問が沸いたら、まずは情報元を調べてみましょう。

信頼できる情報元に基づいた情報であれば、おそらく本当のことだと思います。しかし、情報元がないや情報元が怪しいというのであればおそらくその情報は嘘である可能性が高いです。

このような理由から、出典元を理解するということを意識する訓練とみた場合はWikipediaを利用することはしっかりと勉強になるのではないかというのが私の意見です。

結論 引用を理解して使いましょう

下記の条件を満たしたときは、レポートを書くためにWikipediaを使用しても文句は言われません。

  • 出典元がオリジナルの情報元であると理解していること
  • 出典元を明記すること
  • 自分で出典元に目を通しておくこと
  • 自分で出典元の資料を確保 or すぐにアクセスできるようにしておくこと

ここまでやれば普通に文献検索していることと変わらないので文句は言われないと思います。

文句を言われたときは出典元を提示して反論しましょう。

+αで自分でwikipediaに載っていない参考文献を探すとなお良しです。

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