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【読書メモ】「人を動かす」を読んだ感想と学び考えたことのメモ

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本記事では「人を動かす」という本を読んで学んだこと、考えたことをアウトプットします。

この書籍は

  • 良い人間関係の作り方は?
  • 人を説得するための方法は?
  • 自分をより良い人間にする方法は?

を解決してくれる良本だと感じました。

冒頭で「犯罪者のほとんどは、あくまで自分がやった行為は正しいと信じている。自分のやったことを正当化している。大体の一般人もそう。」という感じのことが書かれていて、昨今の、必要以上に叩きたい人や、警鐘のつもりで不確かな情報を流す人の心理がこれか…と腑に落ちるぐらい、いきなり人間の本質みたいなことをぶつけてくる、非常にインパクトのある本でした。

1936年に書かれた本ですが、現代でも通用することがたくさんあり、人間の原理原則のようなものをまとめた、人生の教科書と思う1冊です。

私がこの本から特に学べたと思うことは「議論を避ける」ということです。
私自身、研究者なので「議論」というのは当たり前のことなんですが、「議論」の意味をちゃんと把握している人たちでないと成り立たないということを再確認させられました。

書籍情報

タイトル:人を動かす
著者:D・カーネーギー
訳:山口 博
出版社:創元社

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「人を動かす」を読んだ理由・きっかけ

私がこの本を読んだ理由は、昔、所属していた研究室でなかなか厳しい先生や先輩がいたけれど、人間的な環境がすごく悪くて、組織として効率が非常に低かったことがありました。
この経験から得られたことは、「当然ながら人間関係は大事」ということです。

ではどうやって良い人間関係を構築していくか?

という疑問を解決するためにこの名著と噂の「人を動かす」から学んで行こうと思いました。
これから先、環境を作る立場になることが増えていくので、ぜひ学んでおきたいところですね。

「人を動かす」で解説されていること

解説内容のまとめ

1. 人を動かす三原則
2. 人に好かれる六原則
3. 人を説得する十二原則
4. 人を変える九原則
5. 幸福な家庭を作る七原則

「人を動かす」、目次

たった一つの人を動かす秘訣

合計で37つもの原則を解説しているけれども、本書でものすごく何度も強調されていた根本的な秘訣はたった1つとのこと。

それが「自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」だそうです。

実際に読んでみて、この本で書かれていることは様々な状況に置いて、どうやってこの「自ら動きたくなる」という気持ちを芽生えさせるかが解説されていました。

人間の性質

凶悪な犯罪者でさえ、自分が悪いと思っていない人が多いそうです。
大体は「あのとき、そうするしかなかった」と自分の行動や立場を正当化するようですが、これは犯罪者でなくても一般人でも同じこととされています。
また、悪い人間ほど自分のことは棚に上げて、人のことを言いたがるのが人間の天性らしいということも書かれていました。

人を批判したり非難したりするのは、どんな馬鹿者でもできる。そして馬鹿者に限ってそれをしたがるものだそうです。
人の欠点を直そうとする前に、自分の欠点を改めた方が、利益も多いし危険も少ないとのことです。

人の立場になって考える

相手の言い分や行動が間違っていたとしても、その人自身は自分が間違っていると思うことがまれらしいです。上記のように、常に自分を正当化しているからでしょうか。
なので、相手を批難しても実は何も始まらないらしいです。

人を動かすときは、「人を動かす秘訣」にあったように、どうすればその人にそうしたくなる気持ちを起こさせることができるのか?に尽きるらしいです。

結局のところ、相手の行動が変えて利益を生み出すのが目的なのか、相手の間違いを指摘してストレス発散するのが目的なのかということでしょうか。

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自分が特に参考になった内容

議論を避ける

この本では基本的に議論は避けた方が良いと述べています。
理由は

  • 基本的に議論をしてもお互いに自分の言い分をますます正しいと確信させて終わるから。
  • 相手に議論で勝つ(論破する)ことがあっても、議論に勝った相手からの好意を勝ち取ることができないので虚しい勝利になるから。

だそうです。
この本では人を動かすためには、相手に自分から動くように働きかけることを説いていますが、確かに議論をしても上記のような結末に終わるのであれば、相手を動かすことは難しそうです。

といっても議論が必要なときはもちろんありますね。
特に研究だったり、事業であれば、人間1人だけでは大したことはできないですし、多くの人間と関わり合いながら行動するには議論は必要だと思います。

ただし、議論というのはお互いに目的を持って、議論の意味をちゃんと理解できている人同士でしか成り立たないと言われていたりします。
議論は、自分の言い分を通すことではなく、大きな解決すべき問題を解決することを目的とします。
その目的を達成するための自分の意見は、一つの可能性であるという認識を持ちます。もちろんメリットもあるしデメリットもあります。
そして、複数ある意見の中で、何をすればメリットが最大化してデメリットが最小化されるのかをブラッシュアップするのが議論の本質だと思います。
決して自分が優れていることをアピールする場ではないですね。

昨今では、SNSとかいろんなところで議論ぽいのが起きているけど、ああいうのは大体議論ではなく口論もとい口喧嘩なので気をつけた方が良いのではと思います。
稀に議論として成立しているのあるけど、あれはたまたま議論できる能力を持っている人たちが出会っただけで、レアケースだと思った方が良いと思います。

誤りを指摘しない・認める

どんな馬鹿でも過ちの言い逃れぐらいはできる。事実、馬鹿は大抵これをやる。

「人を動かす」、p189

その人が馬鹿とは思いませんが、自分の過ちを認めたくない人って多いですよね。
私も結構自分の自尊心とかを守りたいのかわかりませんが、何か失敗をしても言い訳をしてしまうので反省です。

間違いを起こしたりしたときは素直に認めた方が、相手に与える印象が少しはましになることや相手にそれ以上の追求をされるのを防ぐという効果があるそうです。
人に責めらるより、自分を責めた方が多少は気が楽なので、素直に自分の間違いは認めていった方が良いなと思います。

また人間は人に言われたことよりも、自分で気づいたことの方が変わるきっかけとして大きいそうなので、誤りを指摘しても相手の行動を変えることは難しいそうです。
自分の誤りは自分で認め、相手の誤りは指摘しないというのが良さそうですね。

指導する立場の人の場合は、頭ごなしに怒ったり、批難したりせずに、自分で気づくように諭すというのが良さそうです。

「人を動かす」から学べたまとめ

以上、「人を動かす」という本を読んで学んだこと、考えたことのアウトプットでした。

私はこの本を読んで下記のことを学ぶことができたと感じます。

  • 人を動かすために大事なこと
  • 議論は基本的に避けた方が良い
  • 誤りを認め、指摘しないこと

「人を動かす」という他人をどうこうする本かと思いきや、自分を見つめ直すことができるそんな本だと思いました。
1936年に書かれた本とのことですが、いまだに名著とされており、私自身もそう思うので、人間の根元に触れているような気がします。

この本を読んで、人間相手は大変だなぁと思いましたが、そんな自分も同じ人間ですし、自分自身共感する部分の多くあったので、自分って面倒臭いんだなと思って絶望したので反省します。

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