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知識はアウトプットしてはじめて身につき役に立つ【アウトプット大全】

Book Memo
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本記事では「学びを結果に変える アウトプット大全」を読んで学んだことをアウトプットします。

知識はアウトプットしてはじめて身につき、行動につなげることで現実に影響を与えることを解説した本です。

  • 勉強の成果を実感できない
  • 相手に納得してもらうように説明するのが苦手
  • 知識を行動に繋げる方法がわからない

といった疑問を解決に導いてくれるヒントを与えてくれる本です。

ヒントというのはこの本でも書かれているように、行動(アウトプット)しないと解決できないので、本を読んだだけでは解決しないという意味です。

この本を読んで、個人的に重要だと感じたところは下記の3つです。

  • なぜアウトプットする必要があるのか
  • アウトプットするメリット
  • 議論もアウトプットの一つ

書籍情報

タイトル:学びを結果に変える アウトプット大全
著者:樺沢 紫苑
出版社:サンクチュアリ出版

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「アウトプット大全」を読んだ理由・きっかけ

そのままの通りですが、良いアウトプットの方法について学びたかったからというのがきっかけです。

理由はこのブログにあります。

そもそもこのブログをやっている理由は、自分で勉強したことをアウトプットすることで

  • 文章を書く
  • 相手に伝える

といったことを練習するためというのが一つです。

最近ブログの更新頻度が減ってきており、そもそもの目的が揺らいできていました。

そこで、この本を読んで再始動するきっかけになったらいいなと期待を込めて手に取ってみました。

「アウトプット大全」で解説されていること

章構成

はじめに
CHAPTER1 アウトプットの基本法則
CHAPTER2 科学に裏付けされた、伝わる話し方
CHAPTER3 能力を最大限に引き出す書き方
CHAPTER4 圧倒的に結果を出す人の行動力
CHAPTER5 アウトプットを高める7つのトレーニング法
おわりに

学びを結果に変える アウトプット大全、目次

解説されていること

この本は、知識はアウトプットしてはじめて身につき、行動につなげることで現実に影響を与えることができるようになることを解説しています。

主な解説内容としては

  • アウトプットする必要がある理由
  • 効果的なアウトプットの方法(話す・書く)
  • アウトプットを行動に繋げる方法

について、イラストを交えて非常にわかりやすく書かれています。

どれだけたくさん知識をインプットしても脳内世界が変わるだけですが、アウトプットをすることで現実世界が変わるということです。

何十冊と本を読んで勉強しても、本に書かれていることを自分のものにしたり、実行したりしなければ意味がないので、本当にその通りですね。

これまでたくさん本を読んできたのに、人生が変わった気がしないなと感じている人に取ってはかなり有用な本だと思いました。

この本を読んで、個人的に重要だと感じたところは下記の3つです。

  • なぜアウトプットする必要があるのか
  • アウトプットするメリット
  • 議論もアウトプットの一つ

「アウトプット大全」から学んだこと、考えたこと

感想

どれだけたくさんの本を読もうが、アウトプットしないと現実は変わらないというところが正論すぎて衝撃が大きかったです。

研究や開発でも同じで、いくら研究室内や社内で良い研究、良い技術を作っても、世の中に出さないと何も変わらないなと思います。
それの第一歩が論文や特許と考えると、書くの面倒くさいとか言ってる場合ではないですね。

「論文を書くために研究しているわけじゃないんだ、世の中の役に立つ研究をしたいんだ」
といって、論文や特許を書かないで実験だけをしている人もたまにいますが、論文すら出せないのに、研究を製品として世の中に出すのは厳しいと思います。
特に命に関わるものについては、論文の比にならないくらい膨大な労力と時間がかかります。
まず論文、特許として形にして世の中にアウトプットすることが、自分の研究で世界を変えるための第一歩なのではないでしょうか。

また、アウトプットの量はインプットの倍ぐらいを目安とするといいとのことです。
私自身、結構インプットを重視していましたが、アウトプットをすることで、覚えることができるし、アウトプットすることで覚えた知識を使う練習にもなるなというのは確かにそうですね。
思い返せば、これまでの学校生活などを通して、授業を聞いたり、教科書を読んだりするだけよりも、問題集を解きまくっていた方が点数の伸びがよかったので、そういうことなのでしょう。

さらに共感したことは、成果を出すためには続けることが大事ということです。
ブログとかやってて思うけれど、自分もめちゃくちゃたくさん更新できているわけではありませんが、成果を出している人は、多くの挑戦した中の一握りの続けた中の人というのは的を射ているなと思いました。

(何をもって成功とするかは人それぞれですが。)

成果が出なかったら辞めたらいいという意見は耳にしますが、特にやりたいことがない人向けのアドバイスだと思います。
やりたいことが明確ならば、成功するまで続ければよいと思います。
その過程で、成功するために考え、改善することが大事なのではないでしょうか。

本文中で紹介されていた、「書くことについて、スティーヴンキング 著(小学館)」という本では、「作家になるためには、たくさん読んでたくさん書くしか方法はない」と書かれているそうです。

確かに、研究者になるためにもたくさん研究してたくさん論文を書くしかありません。
プログラマーになるためにもたくさんコードを書いてものを作るしかない。
絵師になるためにもたくさん絵を描くしかない。
単純かつ明快かつ真理だと思います。

文章で伝える練習をするためにブログをやっているけれど、圧倒的に書く量が少ないので、もっと書く頻度や量を増やさないとなと自省しました。

実際に読んでみて、研究でもかなり大事だと思うことが書かれている良本でした。

過去記事の富士フイルムの変革敗戦記についてのアウトプットでは、研究の深いところについての視点でしたが、これはもう少し上層基礎の部分だと思います。
合わせて読むと研究を世の中に還元する上で大事な「伝える」ことを基礎から応用まで学ぶことができると感じました。

なぜアウトプットする必要があるのか

この本を読んでもっとも響いたのがアウトプットが大事である理由です。

本を100冊読んでも、まったくアウトプットしなければ、現実の世界は何ひとつ変化することはありません。
インプットは「脳内世界」が変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。

学びを結果に変える アウトプット大全、p18

改めてぐうの音も出ないほどの正論ですね。
どれだけたくさん本を読んでも、現実世界にアウトプットしないと何も変えることはできません。

自分の頭の中の考え方が変わっても、どれだけいいアイデアがあったとしても、それを発信したり行動したりして現実世界に還元しないと無いものと同だと思います。

科学技術でも同じです。
どれだけ良い研究をしてどれだけ良い技術を作っても、世の中に広めないと何も変わりません。
それが何かしらの製品であり、論文や特許はその第一歩であると思う。

別の視点から見ると、好きな人に好きという感情を伝えるのも同じことだと思います。
感情を伝えて初めて次のステップに進みます。それがどちらの方向であっても。

勉強だけでなく、ものづくりや人生においても大事な考え方だなと思います。

アウトプットのメリット

アウトプットすることの恩恵は下記のように紹介されていました。

アウトプットの6つのメリット
(1) 記憶に残る
(2) 行動が変わる
(3) 現実が変わる
(4) 自己成長する
(5) 楽しい
(6) 圧倒的な結果が出る!

学びを結果に変える アウトプット大全、p36

勉強におけるアウトプットは知識を使う練習だと思います。
「知識は荷物にならない」という言葉が結構気に入っていますが、どれだけ良い知識を持っていても使い方を知らないと宝の持ち腐れだとも思います。

知識の使い方を学び、正しく使うことで現実が良い方向に変わると思います。

注意したいのは、使うための知識が正しいことです。
インターネットの情報は玉石混淆です。質の低いものもあれば、高いものもあります。
質が低いだけならばまだよいですが、ひどいのは間違えた情報もあることです。

特に、専門分野なんかはかなり時間と労力をかけないと理解できないものが多いです。
そこをある程度肩書きと発信力を持った人が間違えたことを発信すると、素人は判断ができないため、権威性だけで正しいと思い込むし、自分が間違えていることにも気づけません。

その状態で行動してしまうと、自分だけではなく、他人にまで不利益を与えることになるので注意したいですね。
自分が間違えた情報を与えてしまったせいで、命に関わる不利益に繋がってしまった場合、あなたはその責任を負うことができますか?

アウトプットは大事ですが、そのためのインプットもないがしろにしてはいけないと感じました。

議論もアウトプットの一つ

議論もアウトプットということで、議論がうまくなる方法が解説されていました。

不思議なことに、議論が苦手な人ほど事前の準備をしない。議論が不得意な人ほど、資料やデータを用意しています。ということは、「議論が上手」「話し方が上手」かどうかよりも、どれだけ事前に周到に準備するかで結果が決まるのです。
ですから、議論の流れを予測し、徹底抗戦できる武器、資料やデータを十分に備えておけばいいのです。

学びを結果に変える アウトプット大全、p74

議論は主に、実際に起きた事象・結果に基づいて考察をおこない、どのように行動するかを決めるものだと思います。

実際に起きた事象・結果がないと想像上の話になり議論になりません。
ただの夢の語り合いと同じですね。

なので、関連することの事象・結果についていかに知っておくか、準備しておくかが大事ということなのでしょう。

確かに、学会発表なんかでも、実際に発表する内容の他に、質疑応答のために補助スライドを準備しておくことがあります。
深掘りするような質問が来た時に、「◯◯だと思う」というよりも「××という結果が出ているため、◯◯だと思う」と返答できた方が、説得力が増す。というか、想像から考察になりますね。

発信力が高いインフルエンサーとかを見ていると、この部分がうまいのかなと思います。
質問に対して、「◯◯のケースだと××だった。だから△△だ。」とか「◯◯の研究によると、××が明らかになっている。だから△△だ。」といった感じで、具体例とそれにつながる意見が出てくるのがかなりスムーズな印象です。
この部分が議論が上手いと思われて、ウケがよい理由だろうと思います。

ということを参考にすると、資料とデータを常に用意しておいて、引き出しから引っ張り出してくるスピードをあげる訓練をすると議論がかなりうまくなるのかなと感じました。

この時注意するべきことは、やはり用意する資料やデータの正確性でしょう。
議論が上手くなると主張を信じてもらえやすくなる一方で、間違えたデータや事実を使い、後に違っていたとなると、ペテン師と言われかねないので、データや事実が正確であることが前提条件だと思います。

議論が上手いというのは、事前に用意した引き出しから引っ張り出すスムーズさだけでなく、事前に用意する引き出しを作るのも一つの因子ではないでしょうか。

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まとめ

以上、「学びを結果に変える アウトプット大全」を読んで学んだことのアウトプットでした。

知識はアウトプットしてはじめて身につき、行動することで現実に影響を与えることが解説されていました。

  • 勉強の成果を実感できない
  • 相手に納得してもらうように説明するのが苦手
  • 知識を行動に繋げる方法がわからない

といった疑問で悩んでいる人におすすめする良本だと思います。

自身の勉強のアウトプットの場として始めた本ブログですが、この本を読んで、もっとアウトプット量を増やさねばと感じました。

また、今は乱雑に記事を更新しているのを、もっと体系的にまとめていって、読む人にもわかりやすくすることを目指さないといけないのかと思いました。
ブログだけでなく、研究者として働いている立場としても、自身の成果を世の中にいかにアウトプットしていくかを考えるきっかけになりました。

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