本記事では、私が大学院博士課程と研究員として研究生活を過ごす中で、ボスの圧力が主たる原因の日々のストレスによって体をやってしまい、低音が聴こえにくくなる「急性低音障害型感音難聴」を経験したこと、それを通して考えたことをアウトプットします。
低音が聞こえなくなった経緯
本記事執筆時(2019年12月)で大学院博士課程を終えて、大学の研究員として勤務1年目という現状です。
初めて難聴になったのが本記事執筆時より約7ヶ月前の、博士論文を終えて迎えた春休みごろです。
急に聞こえる音のバランスが悪くなり、音楽を聞いていてもいつもと違う感じがしたり、人混みで近くの人の声が聞こえなかったり、耳に圧迫感があったりと色々な不具合を感じました。
耳掃除がうまくできておらず、耳が詰まってるのかと思って耳鼻科に行ってみました。
案の定、耳掃除が下手くそすぎて奥に詰まっていた。ものすごいのが出てきました。(耳掃除が下手くそだと自分で奥まで押し込んでしまうそうで、下手ならしない方が良いとのことです。)
しかし、原因はそれではないとのことでした。
その正体こそが「急性低音障害型感音難聴」というものでした。
聴力検査の結果としてすごく特徴的な様子が見られたとのことです。(下図)

バイオリンを趣味で嗜んでいるので、日頃からクラシックを聞いているのですが、耳をやったことはかなりショックでした。
しばらくの間かなり落ち込んでいました。
急性低音障害型感音難聴とは何か
特徴
「急性低音障害型感音難聴」とは読んで字のごとく、低音が聞こえにくくなる病気とのことです。
症状の特徴は下記のものがあるそうです。
- 20〜40代の女性に多い
- 低音の耳鳴り、低音が聞こえにくい
- 耳が詰まった感じ
- 再発する
めまいがしないメニエール病と言われており、ほっといて悪化するとめまいが起こりメニエール病になってしまうことがあるそうです。
現に私は見事に研究活動のストレスの過負荷によって再発しています。そして再発後、少し放置していたらめまいが出てきて危なかったです。もう少し放置していたらメニエール病になっていたかもしれませんね。早めに病院で受診してよかったの一言につきます。
原因
急性低音障害型感音難聴の原因は
- 疲労
- ストレス
- 睡眠不足
が主だそうです。
初めてなった時も、再発した時も心当たりがありすぎでしたね。
研究で夜遅くなるのは日常茶飯事、研究の予定によってその日の睡眠時間、起床時間がバラバラ、過度の学会参加による出張の疲労、発表の緊張によるストレス、ボスからの理不尽な雑務をはじめ忙しい中長時間にわたる過去の武勇伝を聞かされるなどなど
(これらをこなせないということは私は大学での研究職に向いていないかもしれませんね…)
急性低音障害型感音難聴について、詳しくは下記のページなどで解説されてるので是非参考にしてください。
・耳鼻咽喉科日本橋大河原クリニック
https://www.ohkawara-clinic.com/column/nancho3.html
・医療法人 真生会 真生会富山病院
https://www.shinseikai.jp/department/jibika/detail04.html
・ながくら耳鼻咽喉科 アレルギークリニック
https://nagakura-ac.com/低音障害型感音性難聴
・ウィキペディア(にも記載されているんですね)
https://ja.wikipedia.org/wiki/急性低音障害型感音難聴
処方された薬
私が処方された薬は下記の3つになります。
- アデホスコーワ顆粒(血流量を増やし代謝を良くする薬)
- メチコバール錠(ビタミンB12、神経の修復を助ける薬)
- ベタヒスチンメシル酸塩錠(めまいを和らげる薬)
これをお医者さんに指定された回数飲みました。
この他にも
- ステロイド薬(内耳のむくみの原因である炎症を抑える薬)
- 利尿剤(内耳のむくみをとる薬)
- 漢方薬(全身の体調を整える薬)
が処方される方もいるそうです。
利尿剤としては、メニレットゼリーやイソバイドというとってもまずい薬があるそうです。知人でメニエール病になった人はこれを処方されていたそうです。私はこれが処方されなくてよかったと心の底から思います。
難聴が治るまでにかかった期間
多くの場合は数日から数週間で治るそうですが、私は時間がかかり、1回目も2回目も治るまで3ヶ月近くかかっています。(2回目はまだ治療中ですが)
とにかくストレスと疲労、睡眠不足には気をつけてとお医者さんからは言われましたが、研究生活でなかなかそのような管理がうまく行かず、長引いてしまっていますね。
とはいえ低音が聞こえにくいのと、耳の違和感で気持ち悪いのと、少しめまいがする以外は生活に影響がそこまで大きくないのですが、悪化してメニエール病まで行くと本当に生活に支障が出るので、四の五の言っている場合ではないということで、睡眠時間だけは絶対に確保するようにしていました。
ストレスについては、職場がストレスの原因の場合、上司に相談しても解決しなさそうだったら、治っても再発する可能性が高いので、ここでやめてゆっくりして再始動するのもありだと思います。精神的にも医療費的にもなかなか大きいので。
2020.2.9追記
10月の再発から約3ヶ月間の治療を行い、先日の検査の結果、無事に完治しました。
完治に至るまで、これまでの働き方についてはだいぶ変えました。再発前と同じ働き方をしてしまうと結局同じことを繰り返してしまうので。
具体的には研究テーマを1/3に減らしたり、なるべく自身が納得できるストレス以外の余分なストレスは遠ざけたりしました。自分の受け止め方を変えることができればよかったのですが、うまくいかず、環境を変える形をとりました。
まとめ
本記事は、急性低音障害型感音難聴について自分で自分のことを整理する意味を含めてのアウトプットでした。
初めて診断された時はかなりショックでしたが、時間がかかってもほとんど治ることや日常生活ではそこまで大きな影響を与えないのであまり深く気にせずに向き合って行くことで良いのではないのかなと思いました。
とは言っても、ストレスや疲労が体を蝕んだ結果の一つのサインであることは間違いありません。日常生活に大きな影響を与えないからこそ思い切って休みにくい、仕事を減らし辛いという中途半端さというのも厄介であると感じます。
そして、再発して最も考えたことは今の職場は私には合わないということですね。結局同じ原因で同じ症状が出ているので、私と職場の相性が悪いと感じました。おそらく近いうちに一度フェードアウトする可能性が高いと思います。体を壊してまでこの場所で働く必要性は皆無ですからね。私がやりたい研究はこの場所でしかできないわけではありません。別の研究室もありますし、仮に無いならどんなに小さくても自分で立ち上げてしまえばいいですからね。「ここでしかできない」は視野が狭まっている一つの指標ではないかなと考えます。
逃げるのは甘えだとかいう人はいますが、その場で耐える・改善するのが努力であるのならば、自分に合う環境を探す・作るのも立派な努力です。他人からどう言われようと自分が納得する方を選べばよいだけですよね。自分のことは自分でしか守ってあげられないので、自分をもっと大切にしていきたいと思う今日この頃です。
ストレスの感受性は人によって様々なので、同じぐらいのストレス負荷で発症する人もいるししない人ももちろんいます。
日頃からストレスや睡眠不足に陥っている人で、耳の様子がおかしいなと感じる人は、すぐに耳鼻科にいって早めに対処することをおすすめします。


