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日本でも海外のように効率よく研究できる?【メモ帳の切れ端3】

日記
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自分の日々の思考を書きなぐっていく「メモ帳の切れ端」です。

本記事では「日本でも海外のように効率よく研究できる?」について語っていきます。

海外の研究者(だけではないですが)の働き方として、「短い時間で成果を出し、プライベートを大切にする」というイメージが強い人が多いかなと思います。
私自身、そう思っていましたし、実際に海外の研究室にプチ留学をしてそう感じました。
研究者仲間と話していても、概ねその意見で一致しています。

一方で、日本での研究室のイメージは朝から晩までとにかく働きまくるというブラックなイメージが強いと思います。

この差はどこで生まれてしまったのでしょうか?

実際に留学先の研究室を見たり、留学生を迎えて研究したりした経験から日本と海外の研究室での働き方の違い、日本でも海外みたいに効率よく研究できるか?について考えていきます。

※あくまで私個人とその周りの人たちの一例なので例外もあるので悪しからず。

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日本と海外の研究室の違いは何か?

日本のとある研究室の環境

一言で研究室と言っても人数もお金も違うので一概に「こう」とは言えませんが、大体の日本の研究室は少ないスタッフに対して学生が配属されるところが多いですね。
学生は、キャパオーバーなスタッフにしっかり指導してもらえず、とにかく実験だけでなく雑用などをこなしています。

実験については試薬や装置の管理なども学生が管理しているところもあります。

大変さはあるけれど、自分で色々と学んだり経験できたりしていいですね。

海外のとある研究室の環境

これも全てがそうとは言えませんが、私や知人が海外で経験した研究室では、研究をサポートするための人がたくさんいるというところが特徴的だなと感じました。

試薬や装置の管理をそれぞれ知識や技術があるプロの人が担当し、必要な時に準備や操作をしてくれる人たちがいるということです。

この人たちがいると何が良いかというと、スタッフや学生がそれぞれ集中するべきことに集中することができます。
スタッフであれば、学生の指導や研究費の獲得、研究の戦略立てなど。
学生であれば、研究、論文執筆などが主な集中するべきことです。

日本ではこの集中すべきことに取り組むためにたくさん降りかかる雑務をこなさなくてはいけないところ、海外の研究室では単純に集中すべきことに取り組み易い環境というのが大きく違うと感じます。

私の知人の留学生の研究室では、実験のフェーズに合わせて技術スタッフがかなり重要な役割を担っているようでした。
まず、初めの実験のための器具を作るフェーズでは、技術スタッフに教えてもらいながら技術を身につけ、実験条件に合わせたものを自作するそうです。
次に、器具の設計が完了して測定するという研究のメインのフェーズでは、器具を技術スタッフの人が量産して、学生はひたすら測定し、解析することに集中するそうです。
自分でその技術を習得しながら、研究にも集中できるかなりスマートな方法だと思います。
日本では雑務に加えて、全てを自分でやる必要があるので効率がかなり悪いですね。

こんな環境だからこそ、短時間で成果を出せて、プライベートも大切にする余裕があるのだと思います。

日本で海外の研究室の仕組みを模倣できるか?

答えは否だと思います。

理由は単純で、国や大学は研究だけでなく人にお金を出すことを渋っている傾向にあるからです。

研究にお金を出さないのはよく言われている「選択と集中」で知っている人が多いと思います。

人にお金を出さないのは、大学のポストを削減しているという傾向があるという理由です。
私の周りの大学でもポストを増やすどころか減らす方に進んでいるところが増えてきているように感じます。

海外の研究室が効率の良い働き方ができている理由は、その人たちが自分の仕事に集中できるように人を配置し、役割分担ができているからということを上記で述べました。
これをするためには人を増やすしかありません。
そして、技術を持っている人を雇うことになるので、もちろん人件費もかかるでしょう。

日本の場合どうなるでしょうか?
おそらくまず短時間でやるために、◯時から×時までに終わらせることを決めると思います。
そして、スケジュールを決めさせると思いますが、この時に人は増やさないため仕事量は減らず、無理して時間内に詰め込むと思います。
最後に無理なスケジュールのまま仕事に取り組んで、結局できず能力や根性を非難されるのが日本の特徴ではないでしょうか。

システムの中身を理解せず、模倣せず、なぜか外面のみ模倣しようとする姿勢が目立つように感じますね。
こんなようでは効率よく仕事をするなんて到底叶いそうにありません。

海外の研究室のシステムで良いと思うところ

海外の研究室で人をうまく分配することで、その人たちが本来集中するべきことに集中できるようなシステム自体とても良いことだと思いますが、さらに「技術を生かした雇用を生んでいる」という点でもかなり良いと思います。

日本や海外の雇用の全てを知っているわけではありませんが、日本では大学で身につけた技術などを生かして働くことは難しいと聞きます。
海外の研究室の技術スタッフのように、自分の技術を生かして働く環境が多かれ少なかれ身近にあるというだけでも、技術を身につける姿勢にもかなり違ってくるのかなと思います。

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まとめ

ということで、日本でも海外のように効率よく研究できる?についての書きなぐりでした。

人間一人一人の能力には限界もばらつきもあるので、なかなか気合いと根性では効率の良い働き方は難しいなと感じますね。
そもそも、気合いと根性をフルで使う働き方が効率が良いとは思えませんが。

うまくシステムを組んだり、人にお金を出すことをしないとなかなか現状を変えることは厳しいのかなと感じます。
日本でも大きくてお金をたくさん引っ張ってきている研究室は技術スタッフがいて、かなり効率よく研究をして成果を出しているそうです。
なので、研究費とひとえに言えど、ポストだけでなく技術スタッフなどの人件費についてもしっかりと考えていくことが日本の研究を活性化するためには重要そうですね。

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