本記事では「退屈なことはPythonにやらせよう ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」というPython学習本を使って、Python初心者が学んだことをアウトプットします。
この書籍は
- Pythonでデータサイエンスとか機械学習とか最近よく聞くけど、他に何ができるの?
- Python使ったことないけど興味がある、どんなことができるの?
という疑問を解決してくれる良書だと感じました。
副題では「ノンプログラマーでもできる」と、帯にも「ノンプログラマーにおすすめ ホワイトカラー業務の効率化・自動化」と書かれています。
それだけ豪語するだけあって、実際にこの本で学習してみて「Pythonという道具を使って何ができるのか」を身近なことに応用できるレベルで知ることができました。
データ解析や機械学習なんてかっこいいことは書かれていませんが、「多数のファイル管理」「単調なExcelのコピペ」「PDFのページ削除・追加」といった「地味だけど役に立つ」ことが満載の書籍です。
「退屈なことはPythonにやらせよう」で勉強した理由
私がこの本を知ったきっかけはPythonに興味があった頃に、本屋で見かけたことで、タイトルのインパクトが強くて惹きつけられたことでした。
ただ、その時は「実際に続くかわからない」「少々高い(3700円+税)」ということで、購入を見送ってしまいました。
実際にネットで情報収集して、Pythonの環境を整え、勉強して、拙いながらもツールを作るまでして、「もっとPythonを知りたい」「あの時惹かれた本、今なら理解できる気がする」ということで購入しました。
具体的な目的としては、下記の3つの疑問を解決することでした。
- pythonというと機械学習やデータサイエンスが主に取り上げられることが多いけれど、他に何ができるの?
- pythonを使ってファイル管理やエクセルの単純なコピペ作業などを自動化するにはどうするの?
- そもそもpythonでできる自動処理ってどんなことがあるの?
実際に「退屈なことはPythonにやらせよう」で学習してみて、上記の目的を解決してくれ、「Pythonという道具の使い方」を学ぶことができる良書であると感じました。
「退屈なことはPythonにやらせよう」で解説されていること
解説内容のまとめ
- Pythonプログラミングの基本の解説
- 文字の操作、テキスト検索
- ファイルの読み書き・管理
- Webから情報収集(Webスクレイピング)
- Excelを扱う
- PDFの編集
- プログラムを起動する時間の操作(スケジューリング)
- Pythonで他のアプリを起動する
- Pythonでメールを送る
- 画像を操作する
- マウスとキーボードをPythonで自動的に動かす
私が特に参考になった内容
基礎の解説
「ノンプログラマーでもできる」と言っているように、基礎の解説はこれまで読んだPython書籍やWebページよりも親切に説明してくれているように感じました。
初めてPythonを学ぶ人にはもちろん、もう一度基礎を復習したいという人にとってかなり有用なのではないかと思います。
私自身、基礎は必要なときに立ち返るものと認識していますが、応用系を勉強したからこそ基礎を学びなおしてより理解できる部分が多くありました。
昔読んだ本を数年後に読み直すと印象や解釈が変わるというのに似た部分ですね。
Excelを扱う
研究者で誰しもが使うのがExcelだと思います。
特にデータ解析なんかしようとすると、1サンプルから1ファイル作られ、それが数十に及ぶことがあります。
これを一つのExcelにまとめて解析するのは手作業だとかなり大変ですよね。
できる人はExcelのマクロ機能を使ってやると思います(もちろん私も使っています)が、PythonでもExcelマクロと同等の機能を使うことができます。
Excelとの違いはPythonを用いた方が他のソフトと連携がしやすいこと、Pythonを使った解析に応用しやすいという点でしょうか。
欠点としては、グラフを作ることはできても、編集はできないので、そこはExcelマクロに軍配が上がります。
PDFの編集
PCで文章を扱う上で確実に扱うPDFファイルですが、ページの削除や追加ができたらかなり便利なシーンがよくあります。
特に研究室の論文紹介などでレビューを作る時や、配布資料に自作資料と参考論文を合体させて1つのファイルにまとめるとき。
しかし、PDFファイルの編集をしようとすると、やはりソフトが必要ですね。(有名どころだとAdobeだけど有料)
ところが、Pythonを使えばページの削除や追加、他のPDFファイルとの合体ならばとても簡単に行うことができます。
ただし、文字の編集なんかは難しいそうです。
そこはPDFから編集可能なWordに変換してしまうAdobeの強さをひしひしと感じる部分です。
まとめ
Pythonという道具でできることが広がった
以上、「退屈なことはPythonにやらせよう ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」について学習したことのアウトプットでした。
本書籍からは、下記の4点を学ぶことができました。
- 機械学習やデータサイエンス以外にできること
- 単純作業の自動化について
- 身近な用途に応用できること
- Pythonと他のソフトと連携方法
過去記事でもアウトプットしていますが、プログラミングを使う人の大半にとっては「プログラミングは何かをするための道具である」と思います。
Pythonももちろん道具であり、それが機械学習やデータサイエンスを扱いやすいというように世の中に広まっているかとと思います。
「Pythonを勉強するといいよ」という声を聞きますが、大事なのは「何をするために」がまずあると思います。
自分の経歴を良く見せるファッションとしてのPythonで学習が続く人は少ないのではないでしょうか。
ただ、初めは「興味」や「ファッション」で全然良いとも思います。
そこでPython(プログラミング)に触れて、「何ができるか」を知り、「何かをしていく」ということにつながれば御の字でしょう。
本記事でアウトプットした「退屈なことはPythonにやらせよう ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」は、そんな「Pythonで何ができるかわからないけど興味を持った人たち」に「何ができるか」を与えてくれる素晴らしい書籍だと感じました。
興味を持っていただけた方は、「退屈なことはPythonにやらせよう ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」で、是非とも良いPythonライフを。
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